遠く東で暮らす少年 遠く西で暮らす少女
ふたりして海を知らず 暮らしていた
同じ物語の住人だとは まだ何も知らなかった
器用に弓を操る少年 閉じこもりがちの少女
少女は 独りぼっちのシェルターで
核を抱えて生きていた
十八歳(じゅうはち)になって少年は西の国
絵画を描きながら ひとり暮らしていた
十八歳(じゅうはち)になって少女はひとり外界
少年に出会った時 少女の核は消え去った
二十歳(ハタチ)になってふたり
少女は痛みと 微か(かすか)な違和感を覚えて
何度も痛みを欲しがった
ふたりぼっちのシェルターで
何にも壊せない、壊せる筈など無い
核を抱えて生きていく
昔は知らない少年の 唯、一人のヒロインに
今は此処で成れたこと
冷たく灰になる 其の時まではヒロインで
ふたりして海を知らず 暮らしていた
同じ物語の住人だとは まだ何も知らなかった
器用に弓を操る少年 閉じこもりがちの少女
少女は 独りぼっちのシェルターで
核を抱えて生きていた
十八歳(じゅうはち)になって少年は西の国
絵画を描きながら ひとり暮らしていた
十八歳(じゅうはち)になって少女はひとり外界
少年に出会った時 少女の核は消え去った
二十歳(ハタチ)になってふたり
少女は痛みと 微か(かすか)な違和感を覚えて
何度も痛みを欲しがった
ふたりぼっちのシェルターで
何にも壊せない、壊せる筈など無い
核を抱えて生きていく
昔は知らない少年の 唯、一人のヒロインに
今は此処で成れたこと
冷たく灰になる 其の時まではヒロインで
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