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世界はもう壊れてしまった
何処で踏み外したかも覚束ないままで
廃墟で独り 月を見上げて思うのは
辿り着くべき結末という事だけ
灰色の空から酸性雨が街中を溶かしていく
それに至るまでの雨粒は 汚濁された心の亡骸
僕等にとっての希望とは
絶望を拒むが為に在るものだったのか
喰い尽くせば底は見えてしまうと解ってるのに
欲が祟って陰だけが絞首台の上
そう嘆く自分の余命も僅かだな
闇に生まれたからには闇に帰らなきゃ
全くもって無様な知能を携えたもんだよと
その癖 希望に飢えている
本来の平穏へと戻るだけだよ
言い聞かすも 虚しさは報われそうにもない
幸福 安堵 親和性 慈愛 善 純粋 楽観主義
全てが軽率な嘘だったと 誰か証明してくれ
費やした希望の最果てに 絶望は光へと導く通過点だ
だが僕等は逸らして禁忌を犯した
夢の向こうに手をかけて
世界はもう壊れてしまった
修復とは遠い代償は終焉と呼ぶべきか
悪夢が過ぎ去ったら どうか埋葬して
希望の棺桶で
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