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なし
sabrina_no_hana 投稿 - 2018/09/19 更新 - 2018/09/20 2 Comments 315 Views
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夕方、黒く染まる団地には
空っぽの野良犬だけが吠え面をかくようになる
暴走族の人たちは夜の静寂(しじま)を切ったかと思えば
そのまま一番に深い闇を連れ出して
主婦たちに嫌われていった

言葉の百を解放するより
ふとして言葉の一を撃つほうが
人は膝から崩れ落つ

朝方、指にはさまれた煙草の煙は
やるせなさに化けて他人に纏わりつき
染みつくと呪縛に姿を変える
その人は目をむいて倒れてしまった
私のせいで無い 私のせいで無い

言葉の百を解放するより
ふとして言葉の一を撃つほうが
人は膝から崩れ落つ

真昼間、自殺を仄めかす学生ばかり相手にすれば
根拠のないデマカセばかりが
竜巻のように渦を作り出しては
ドサリと死体は投げられて
大きな大きな山が またひとつ完成した

言葉の百を解放するより
ふとして言葉の一を撃つほうが
人は膝から崩れ落つ
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2 Comments

kayumakayuma
2018/09/20
暴走族ー家庭に問題を抱えていて、なかなか行き場が見つからない人が多いようですね。やはり、家庭の平和は必要ですね。
kayuma さん、コメントありがとうございます
昔は「グレる対象物」が明確にあったから皆グレていたんだと思っています。
今は「グレる対象物」も無いのに、無理やり自分たちで
「怒り」を抽出しているような気がして。
でもそんな頭で考えて捻り出したような「怒り」には
なんの価値もなく、空っぽだと感じています。
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