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utsusemi 投稿 - 2018/09/15 更新 - 2018/12/23 0 Comments 242 Views
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終わりを示すのは死かと 墓穴を掘れども出ては来ず
始まりを紐解くのは 美化に溺れる懐古なのか
考え過ぎと言うなよ さも知ったような口利いて
独り善がりと揶揄すればいい これは自分対世界の詩


光も漏れぬ黒い部屋の片隅に 切り損ねた刃物と自己嫌悪の跡
外は異臭ばかり
有線で流れた甘ったるい虚構に 酸を込み上げては吐き捨てる日々
何が愛だ 何が希望だ

全て終わってしまえばいい いっそ豪快に崩落して
火種に差し出すものとは 終わりと始まりの二つか 
そいつらに罪を被せよう お前のせいと縛り吊るそう
まずどうすりゃ炙り出せる そもそも居場所は何処なんだ

被害妄想も程々にと 部屋に呼び鈴が鳴り響く
しかし居留守を使う他はない 待ち受ける恐怖などたくさん
今に見てろと心臓を剥がし 探りに探る死滅の値
血飛沫に塗れ虚ろでも この憎悪だけは消せるものか


無駄になった 拵えた明日の意味も 結局金で物事は回り続ける
人でさえ値札
画面じゃ当然に不平等が際立って 鬱病を押し殺す薬に縋る日々
何が夢だ 何が自由だ

いったい何をしてるんだ 我に返ってふと気付く
床に散らばる幼少期 こんなはずじゃなかったんだ
もう終わりにしてしまおう 零す言葉は何度目か
いずれ繰り返して朝は射す それ故の必然たる夜だ

終わりなんて何処にもない 始まりなんて此処にもない
失くした過去が全てだ 手に余る今が全てだ
否定 矛盾なんて言うなよ さも悟った人生観して
自決に慄くのが値なら つり合う墓標を刻んでみろ


そう鼓舞してたら夜が更けた 所詮 戯言は戯言で
終わり始まりと名を付ければ 自責に悶えず済む話
だが逃げ口を決めた以上 引き返す道は既にない
全てを崩落させる為に 代価はこの詩で

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