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utsusemi 投稿 - 2018/08/05 更新 - 2019/01/06 2 Comments 367 Views
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落ち着かない視界の中で 今日もおやすみ
雀が鳴く朝には どんな自分に変わるだろう

胃袋に溶けた魔法の効き目に頼りっぱなしのまま
こうして打ち消した不安の宿題は明日に持ち越してしまおう
最近は上手くいかない事ばかりで それが当たり前でも
時には人間という化け皮を捨てて空を自由に飛べたらなんて

冗談のつもりで零したのに
窓を開けて見下ろし 怖気づく真夜中


床に就き 天井の木目を数えていれば良かったのに
懲りもせず夢の行方を案じている

思い出なんて嫌いだ 今が素晴らしいと騙し続けたのに
何食わぬ顔で夢に訪れては失くした物を取り出す
後味の悪い目覚めに苛まれ一日が動くなんて
させてたまるかと腹を括り 微睡みの支度を始めている内に

あぁ 空が明るくなってしまう
さえずりが責め立てる 変われなかった自分自身

いっそ本気で鳥に成ろうかと
手摺りに登るが 踏み留まる理由がまだ在るだろ


酔いが醒めても 視界が落ち着かないのは
迎えた暁の美しさを知ってしまったから
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2 Comments

kayumakayuma
2018/08/05
忘れられない過去があれば、それと闘って生きるしかないですね。でもそれによって、自己中心や自分だけが正義であるというエゴイズムから、解放されることもありますね。
utsusemiutsusemi
2018/08/06
kayumaさん

自分の場合、輝かしい過去と現在への比較は否が応でもしてしまうものでして。
それは傍から見ても悲観的なものですが、今までの価値観・自分の大切な部分を作ってきた「核」となるものでもあるため、嫌えどやはり最後には肯定して外へ向かう「通るべき道」になるのかなと思います。
今回も作品を投稿した後ですが、色々と深く考えさせられました。

コメント、そして再び自分の作品に目を通して頂き、ありがとうございました。
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