体を巡る 電磁ノイズ
集約された愁いの記号
まだ燃えるなら まだ足りないのなら
私の命を幾つでも持って逝くがいい
頭の上を通り過ぎる弾道
眩いほどの眼光は殺気立って
まだ流れるなら もう足りないのなら
心臓に撃ち込めばいい 此処なら余ってるだろう
遠く過ぎた 微弱パルス
普遍的な日常網
包囲された退屈の
その中央にて 生涯を終える
さようならジーニス 生まれ変われネイディア
心まで屈するなら 今の言葉は必要ない
過去と未来は逃げる様に交わるのさ
掻っ捌いて 画策した 問答無用に生きている
ここまでだジーニス きっと逢えるネイディア
天を括り 地に縛り付けた
叩きつけた杭 剥がれていく大地
今淡い幻想に混合した 傲慢は音もなく朽ちた
辿り着けない楽園は
支配された故の天上
まだ笑えるのなら まだ戦えるのなら
私の懐に入り 叶えるのもいいだろう
頭の中を練り歩く思想
鎖では捕縛出来はしない
まだ覚えているなら もう忘れたいのなら
鼓動を刻む我が臓に引導を渡すといい
遥か永遠は 気丈なレッタ
弱兵こその可能性
無限を未だ小突く
あの絶唱は 輝きのエチュード
元気でいてジーニス いつか何処かでネイディア
絶望のその内側 真実だけを求めるなら
床に伏せた現実が姿を見せるのさ
口移しで送った振動 一期一会だと笑ってる
これからはジーニス あの言葉以外でネィディア
誰かを救えるのなら
焚きつけた運命と寄り添って進む
迫害を受けた思考を それでも待つ貴方に捧げる
私が邪魔なら殺すといい
その引鉄はきっと重いだろう
胸に溜めた知識と血袋が弾け飛んだ
揺らいで沈む視界と意識
朦朧とした最後の景色は
震えながら銃を落として 涙を流す 貴方のリセス
さようならジーニス 生まれ変われネイディア
私はいつまでも誰かの側で 生きているから
名を呼べばジーニス あの空へ旅立ったネイディア
時間と空間が 交錯して未来を創る
名を伝えるジーニス 届き様のない天とネイディア
天頂にて世界を待つ 天底にて貴方を待つ
さようならジーニス 赤いフィルターのネイディア
私の骸一つ 揺さぶるなら 抱き締めていて
息を据える 言葉を添える
星は吼える 心は整って
戦士は舞う 優美なエリプス
軸に近付けば近付くほど 祈りは遠く
果てを見付け始める
1 Comments
2018/07/26
アニメのAKIRAみたいな世界観を思い浮かべながら読ませていただきました。
非常に音楽も感じますし、言葉選びもオリジナリティがあっていいですね。