透明なグラスに手を伸ばしたら
屈折して君に近づいた
口元が嫌でもほころんじゃう
そんなことも知らない君が
やって来たら 急いで素知らぬ顔
触れられるたびに
募る不安と増す愛おしさ
笑い返すのが精一杯
君よ そんなに優しくしないで
好きと言ったら割れる風船
ならば永遠に一緒にいられる
好きに理由なんていらない
だから君は誰かに恋をする
サヨナラと言う その時まで
できるだけそばで話をしよう
少しでも記憶に刻んでおこう
そのグラスに水を注いで
君の前に差し出したら
もっと近くに君はやって来て
手渡しで受け取ってくれるかな
触れる感覚に思わずグラスが落ちる
目が会うたびに
縛る幸福と固まる嫉妬
笑い返すのが精一杯
君よ そんなに近づかないで
好きと言う前に消えるシャボン玉
ならば急いで告げなくては
好きに意味なんて存在しない
だから一目惚れだってある
アリガトウと聞く その瞬間まで
できるだけ隠して話をしよう
少しでも悟られずにいよう
好きと言ったら割れる風船
ならば全て犠牲にしてもいい
好きに理由なんていらない
だから私は君が好きなんだ
好きと言う前に消えるシャボン玉
ならばすぐにでも伝え 消えよう
好きに意味なんてない
だから君は誰かを好きになる
それまででいい
できるだけそばで話をしよう
少しでも記憶に刻んでおこう
できるだけ隠して君といたい
少しでも悟られずに過ごそう
1 Comments
2018/07/21
グラスにシャボン玉のフレーズを読み解くと、これは正に夏うたですね、、、
それなのに凄く切ない心象が語られていて、なんとも云えない気分に・・。
主人公の彼には、「ガンバレ!」と応援したくなっちゃいました。