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世界が色を失ったあの時
S_littleboy 投稿 - 2018/06/21 更新 - 2018/06/21 0 Comments 256 Views
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終わればいいと思っていた
楽になれると思ったから
少し着飾って家を出た
あなたに会えると思ったから

イヤホンから流れ込んだ声
あなたが好きだと言った歌手
正直そんなに好みじゃないのに
どうして、どうして、視界は滲んだまま

あなたを失って透明になった僕は
それでも消えることが出来ずに
ただ、あなたを想っている
愛してるだなんて嘘つくくらいなら
何にも言わずに笑っていてよ
この色のない世界で

忘れられると思っていた
月日は流れるものだから
哀しくはないと信じていた
あなたの幸せを願ったから

風に乗って流れていく街
隣にあなたを夢見た道
見慣れたはずの普通の景色なのに
どうして、どうして、夢から覚めないまま

あなたを失って透明になった僕は
それでも消えることが出来ずに
ただ、あなたを探している
愛してるって言ってよ嘘でもいいから
ごめん、冗談さ、忘れてほしい

あなた色だった、あなた一色だった
あなたが僕に全てをくれた

全てを失って空洞になった僕は
それでも諦めることが出来ずに
ただ、あなたに捧げている
愛してるだなんて言わなくてもいいよ
何にも言わずにそこに居てよ
この色のない世界に

ただ、愛してる
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