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窓の外の方が明るいなんて
より人が住む世界らしいなんて
君の口から聞くとは思わなかった。
生活に無理を感じ出した今だからこそ
2人は永く生きようとしていたのに。
鉄、少し手の汚れた昨日、拭った口元。
帯状の雲が消えた先にいるはずの太陽。
耳の奥には殴られた時の君の声が今も。
生活に無理を感じ出した頃からの
2人のすれ違いに拍手を。
本当は傷ついている君が好きだ。
何事もないみたいに返事をしているのが。
早く寝ようって言って、
背中丸めて隠れたその表情が。
無理やり見ようとして
振り払う身体に暗闇で光る痣の模様。
薄い服が
短い髪が
起き上がった瞬間に
また横たわった姿を想像する。
傷ついている君が好きだ。
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