ときどき音をはずすピアノ
向かいから風がはこぶ音色
あたしも弾きたいと無理いって
置く場所もないのに駄々こねた
あなたはチラシに線を描いて
不自由な指で色を塗った
あたしは貧しさを責めるよに
渡されたチラシを引き裂いた
音の出ない 父のピアノ
道を拓くバイエルになった
やぶり捨てた 紙の鍵盤
やさしさはモノクロームだった
ないものねだりで困らせて
目の前の愛が見えなくて
ようやく手にしたアップライト
二十歳からはじめたメヌエット
痛めた指で作ってくれた
お弁当 隠れながら食べた
みんなに弄られるのが厭で
学校に来るなと拒んでた
ほんとは美味しくて好きなのに
最後まで素直になれなくて
手書きの鍵盤と“ありがとう”
あの家に残せず持ってきた
音の出ない 父のピアノ
道を拓くバイエルになった
やぶり捨てた 紙の鍵盤
やさしさはモノクロームだった
だれかの幸せうらやんで
不器用な愛をはねのけて
ようやく手にしたアップライト
あなたへと弾いてるアラベスク
向かいから風がはこぶ音色
あたしも弾きたいと無理いって
置く場所もないのに駄々こねた
あなたはチラシに線を描いて
不自由な指で色を塗った
あたしは貧しさを責めるよに
渡されたチラシを引き裂いた
音の出ない 父のピアノ
道を拓くバイエルになった
やぶり捨てた 紙の鍵盤
やさしさはモノクロームだった
ないものねだりで困らせて
目の前の愛が見えなくて
ようやく手にしたアップライト
二十歳からはじめたメヌエット
痛めた指で作ってくれた
お弁当 隠れながら食べた
みんなに弄られるのが厭で
学校に来るなと拒んでた
ほんとは美味しくて好きなのに
最後まで素直になれなくて
手書きの鍵盤と“ありがとう”
あの家に残せず持ってきた
音の出ない 父のピアノ
道を拓くバイエルになった
やぶり捨てた 紙の鍵盤
やさしさはモノクロームだった
だれかの幸せうらやんで
不器用な愛をはねのけて
ようやく手にしたアップライト
あなたへと弾いてるアラベスク
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2018/05/17