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手渡された終わりの証 丸めて鞄に詰めた
空を見れば 澄んだ青さに 心は何故か虚しくなる
旅立つ日に涙を流せず 笑顔で手を振れない理由は
この世界の何処にもいない あなたを思い出すから
二人で折ったメッセージ付きの 窓から飛ばす紙ヒコウキ
風に乗って消えた あの約束を 今も覚えている
時計の針に背中押され ネクタイの結び目に慣れて
当たり前の暮らしに溶け 当たり前の明日を行くけど
街並みに舞う春の匂い ふと聞き慣れた声が混ざり
モノクロだった ため息が色付く
見送った約束 窓際の笑顔 写真のように語り出して
言葉以上の変わらない想いが 喉元を過ぎる
もう一度だけでいい 笑い合えたなら
便利な景色にすり替わっても 止まった場所で待ち続けている
全部嘘だったと もう言えないから 責めて足跡を
小さな紙に挟んだこれまで 手を離すまでの空の青さ
綴るインクが滲まないように 目を擦りながら
一人で折ったメッセージ付きの 窓から飛ばす紙ヒコウキ
風に消えても あなたと二人で どうか あの約束へ
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