新規登録 ログイン
振り払う雨滴ごと
asakist 投稿 - 2018/04/21 更新 - 2018/04/21 0 Comments 144 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
崩れた空のもとで
ひしめき合う 虚は息と受け
帰らぬ帳の 降ろし手は何処
どこかしことなくつい押し黙る

誰しも

正しきを知るも
足早は集うよう 苦しみを駆け上る
その先の風景を

見誤りに

凍えて 飛べぬ魂魄の蝶は
あらゆる指の仕草へと息休む

畳み折る君の手に 届かぬまま

時代は 雷雨発つ 霹靂の一矢
笑むためと泣こう振り払う雨滴ごと

次降るしあわせの一翅を
得るため 生きていると


兆しは魔性に似て
誰が為かを 聞けずに其処と有る
薄氷ほどだと 音を立て何処
列なり罅入る陽の香に背き

どうにも

傷つくと知るも
趣き 携えよう 知らぬ日を何れ見に
そしてまた誰かしら

悔やんでいる

遥かに 更けて押し開ける東風が
夜空の光 袂へと注ぐから

透き通る明日の瀬に 惑えるまま

綴れる 音の皆 碧落の彼方
呼び声の波紋綺羅綺羅と流線で

ここまで歩み立つ想いを
重ねて 目覚めるもの


郷里も覚えず
暮れて 編む指切り
いつになく 真面目な顔をするもので
そればかり 心のまま

帰らぬひと

微かに 生まれ死に翔ける蝶は
小さな底の源に落ちてゆく

誰もみな知らずして 知得るところ

時間は 希う追憶の包裹
笑むために在るとひとびとは交わしあう

求めたしあわせの重みと
信じて 今を紡ぐ
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録