噴水が虹を描く
花薫る ガーデンルーフ
野苺をつまんで 僕らは真っ赤で
同じような背丈で
「ねえ、約束だからね。」が 君の口癖
弱いから 恋は 当たり前のように
既成的なものや理性的なものに
食べられてしまう
だけど、君とのは違った
確かに違った
君はまだ空飛ぶ庭で
シロツメクサを編んで
あの頃みたいに過ごせているの
小さな君と共に
「ねえ、ちょっと待って」が 僕の口癖
空から見た橙の瞳
薄紫の雲の海
噴水も ルーフも 影に染まり
思い出だけが深く青く
宇宙に繋がりだす
灰色の瞼が 閉じ始め
もう終わりにしようって
時を消した
ひと握りの自由を
ひと握りの空を
君は手に入れたのかな
僕の空には
まだ星も見えない
あの庭は 空の上
もう面影すら
寂しくて
あの庭は夢
そう思えれば きっと
もう自由なんだけど
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2018/04/18
2018/04/19