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近くにいるのに 遠くに感じる
手を伸ばせば届きそうなのに
掴めない
桜の花に似ているね
ある晴れた空の下
陽に照らされた 君に降る
雪にも似た 小さな花びら
とても綺麗で 覚えてる
忘れることなく 瞼の奥に
あの日 一緒に歩いてから
君のことが浮ついた
誰かと歩く 道の上
君の香りが漂うようで いけないね
もう二度と 会えないの
折り返した紙ナプキン
綺麗に畳んで返しましょ
もう沢山です ご馳走様
窓から見える桜の花が
落ちる前に帰りましょ
君が外で手招きしてる
全部幻影なのだけど
私には見える気がするんです
サヨナラ きらり 窓辺の花弁
ある雨の空の元
傘をささずに 歩いてる
後ろから差し出す柄の傘
とても綺麗で 覚えてる
雨と流した この想い
あの日 誰かの優しさに
君のことが浮ついた
隣で歩く 君のこと
視界が揺らいで困っちゃう
もう元に戻らない
使い終わった紙ナプキン
綺麗に畳んで返しましょ
決して不味くはないんです
ちらちら見える 外の景色
あまりに豪華で見に来ましょ
君とならずっといいのにな…
全て夢の話なのだけど
私は信じて止まないの
サヨナラ さらり 舞い散る桜
桜舞い散る月の下でまた
会えたらなんて 烏滸がましくて
キラリ流れる 花吹雪に解く
もう一度だけ
折り鶴にした紙ナプキン
空に向かって返しましょ
もう要らないわ ご馳走様
窓から見える桜の花が
果てるのならは 帰りましょ
君と過ごした 日々に重ねて
何でも嘘で固めてる
起きた事実を芯にして
サヨナラ ぽとり 朽ちゆく花弁
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