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自分の気持ちにピリオドをつけた男性の気持ちを書いてみました。
ikimonogakari1117 投稿 - 2018/03/29 更新 - 2018/03/29 0 Comments 578 Views
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ごめん。全部、全部、覚えてた。
君が話してくれたあの頃の思い出。

君が僕の後ろにくっついて歩いていたこと。
君がスタメンから外れて泣き腫らしたこと。
受験勉強の辛い時期に励ましあったこと。

鮮明に、この間のことのように覚えている。

忘れたよ。
嘘をつくことで自分を保っていた。
嘘をつくことで明日も歩けると思っていた。

そんなこともいい加減
今日で終わりにしなければ。

白で染め上げられた君が
一番綺麗な姿であの扉から出てくるのだろう
その隣は僕じゃない。
僕より高身長の彼だ。

どう?
君からの問いに

綺麗だな。
そんなこと言えるわけない。

綺麗だから言えるわけが無い。
何のために嘘を吐き続けていたんだよ。

一回でも本音を言ってしまえば
気持ちがびっくり箱のように
いきなり飛び出してきてしまう。

だけどいい加減言おう。

君から報告を受けた時に
言わなくてはいけなかった言葉。
意地でも言いたくなかった言葉。

君が扉から出てくる。
白の君は綺麗だ。
その隣の彼は、優しい人だと知っている。

拍手が響き渡る中、僕は呟く。

結婚、おめでとう。
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