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ごめん。全部、全部、覚えてた。
君が話してくれたあの頃の思い出。
君が僕の後ろにくっついて歩いていたこと。
君がスタメンから外れて泣き腫らしたこと。
受験勉強の辛い時期に励ましあったこと。
鮮明に、この間のことのように覚えている。
忘れたよ。
嘘をつくことで自分を保っていた。
嘘をつくことで明日も歩けると思っていた。
そんなこともいい加減
今日で終わりにしなければ。
白で染め上げられた君が
一番綺麗な姿であの扉から出てくるのだろう
その隣は僕じゃない。
僕より高身長の彼だ。
どう?
君からの問いに
綺麗だな。
そんなこと言えるわけない。
綺麗だから言えるわけが無い。
何のために嘘を吐き続けていたんだよ。
一回でも本音を言ってしまえば
気持ちがびっくり箱のように
いきなり飛び出してきてしまう。
だけどいい加減言おう。
君から報告を受けた時に
言わなくてはいけなかった言葉。
意地でも言いたくなかった言葉。
君が扉から出てくる。
白の君は綺麗だ。
その隣の彼は、優しい人だと知っている。
拍手が響き渡る中、僕は呟く。
結婚、おめでとう。
君が話してくれたあの頃の思い出。
君が僕の後ろにくっついて歩いていたこと。
君がスタメンから外れて泣き腫らしたこと。
受験勉強の辛い時期に励ましあったこと。
鮮明に、この間のことのように覚えている。
忘れたよ。
嘘をつくことで自分を保っていた。
嘘をつくことで明日も歩けると思っていた。
そんなこともいい加減
今日で終わりにしなければ。
白で染め上げられた君が
一番綺麗な姿であの扉から出てくるのだろう
その隣は僕じゃない。
僕より高身長の彼だ。
どう?
君からの問いに
綺麗だな。
そんなこと言えるわけない。
綺麗だから言えるわけが無い。
何のために嘘を吐き続けていたんだよ。
一回でも本音を言ってしまえば
気持ちがびっくり箱のように
いきなり飛び出してきてしまう。
だけどいい加減言おう。
君から報告を受けた時に
言わなくてはいけなかった言葉。
意地でも言いたくなかった言葉。
君が扉から出てくる。
白の君は綺麗だ。
その隣の彼は、優しい人だと知っている。
拍手が響き渡る中、僕は呟く。
結婚、おめでとう。
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