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会いたくてここに来たのに、君はいない
nyori 投稿 - 2018/03/23 更新 - 2018/03/23 0 Comments 355 Views
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夜に降った雪は
森を銀色に染める
それは 一時の間の
小さな魔法のようで

ひらひらと舞う雪
掌で溶ける
それは 余りにも心地よくて
何も残らない…

会いたくて 会いたくて
またこの地に戻って来たのに
この木は何故 私を包むの?
拒んでくれれば良いものを
まるで、
あの人を思い出してしまうから
ぽつり 落ちる粉雪
すぐ溶けて 消えてゆく

出逢った桜の木
私の時間を戻す
それは 一時の幻で
淡い思い出のような

ひらひらと散る雪
風に惹かれ
それは 余りにも力無くて
全て消えていく…

会いたくて 会いたくて
まだここに囚われているのに
この木は何故 私を庇うの?
切り離してくれれば良いものを
まるで、
あの人が私に意地悪してるから
ぽつり 落ちる粉雪
すぐ溶けて 消えてゆく

流れてる時の中
止まった 私とこの木は
いつまでも いつまでも
あの人を待ち続ける

会いたくて 会えなくて
今もあの場所で待っています
この木はもう一度 花を付けた
まるで、あの日の様に

会いたくて 会いたくて
またこの地に戻って来たのに
この木は何故 私を包むの?
拒んでくれれば良いものを
まるで、
あの人を思い出してしまうから
ぽつり 落ちる粉雪
すぐ溶けて 消えてゆく

夜に降った雪は
朝にはもう溶けている
それは 一時の幸せな
空想に過ぎない訳で
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