新規登録 ログイン
けして、忘れないように
sikito 投稿 - 2018/03/17 更新 - 2018/03/18 1 Comments 129 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
目を覚ましていつも通り
色の抜けた世界
季節風と好きが
窓の外で揺らいだ
太陽が照らしても
月明かりが隠しても
僕の幼い瞳は
全てを見落として

金縛りのような絵本と
止まることのない砂時計
筆の一つも持っていない
僕は何を描けるだろう

世界に落ちた影法師
僕を隠す7つ色
やっと救えた虹の欠片が
涙だと気づかないまま
翼がはえただけだから
飛べるなんて言わないで
君はどこかへ行ってしまったの
今日は泣いてもいいでしょ

空も見えず夢を吐いて
色の抜けた世界
伸びた背と夏草
窓の中も揺らいだ
色付きの天井は
足元を写してた
風の温もりだけでは
涙も乾かない

覆われた視界と盲目
眠ることのない銀世界
誰も目を落とさなかった
絵本が今開けはじめた

世界があの日輝いた
溢れるほど笑う星
雲のすき間で君を見つけるよ
いつかしてくれたように
白色指でなぞったら
奥に綺麗な夢が見えた
あの日 鳥かごと名前をつけた
ものが僕の幸せだった

夢を描けるのなら
まずは描いていこう
けして見落とさないように
忘れないように

タグ :
[ 編集 ]

1 Comments

kayumakayuma
2018/03/18
突然窓から飛び込んできたセキセイインコを連想させます。
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録