一人静かな夜
消えない痛みに 心を穿つ
風が吹き抜ける度に
ひゅうひゅうって
また 押し寄せる
息を止めて 飛び込んだって
目の前は真っ暗で
誰もいない
ここから先は 独り旅
助っ人はいないんだ
”好き”なんて言葉はね
紙に包んで捨てた
そんな簡単じゃないって
信じてるから
”恋”とか”愛”とかいう
単純な気持ちさえ
愛おしく思うんだ
矛盾な空
「月から来たんだ」
小さな気持ちに 心が動く
微笑むその眼差しが
キラっキラって
今 始まった
目を閉じて 待ってたって
何も起きやしなくて
何もないんだ
「ここから先は独り旅?
二人で行こうよ」
あなたという人はさ
実に無邪気なんだね
「明日もまた会おう」なんて
笑ってる
手を取り歩いた空
星が散らばる海
願い事一つ託して
見つめ合う
”好き”というありふれは
紙に包んで捨てた
君だけが奏でる音
アイノウタ
受け取ってよ
気づかなくていいから
今から話すことは
明日には忘れます
僕の記憶と共に
それでも構わないさ
僕だけが作れるね
言葉を紡いだから
「今宵月が綺麗だね」って
サヨウナラ
2 Comments
2018/03/17
設定と構成がお見事。曲があればもっといいかも。
GOODせざるを得ない出来ですね。
2018/03/17