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ある人の夏の思い出と、家の目印のお話です。
Yori_yasiki 投稿 - 2018/03/15 更新 - 2018/03/16 1 Comments 171 Views
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ゆうやけこやけで帰りましょう
一人で歩いた道はいつまでも間違えない


今年も暑い日が来ました 蝉時雨やまない
この場所が大好きです
長い昼は、そう 幼い頃の記憶と重ねて灰色の増えた場所を漂います

あれから何度目のただいまを言っただろうか
今年はひとりじゃない みんなで帰りましょう
みんなで、帰りましょう

花火をする子供が愛しくて 微笑ましくて
私もここにいますといたずらに風を吹かせる
落ちる線香花火 夏ですね



今年は涼しくて いつもより足取りも軽くなる
お隣さんはいつも通り犬と戯れる

去年よりも幾ばくか賑やかですね 知らない顔が増えました
だけど みんな みんな私たちの面影残しているの
どこか同じものを感じるの

私の前に置かれた花火は去年より多くて 幸せです
ただ ただみんなの幸せだけを願っています
もうすぐ夏も終わりですね



昔から迷子になることある私だからあなたは花を飾るのですか
夜なのにカーテンの空いた一つの窓が私の目印
あなたに会いに行きますね今年も


花火をする子供が愛しくて 微笑ましくて
私もここにいますといたずらに風を吹かせる
落ちる線香花火 夏ですね

幸せそうなあなたが愛しくて 私は幸せで
「おかえりなさい」とあなたが私を探すものだから
私は「ただいま」としか言えない 「また来年」なんて言えない けれど
涙を流すあなたが窓を閉めるものだから
私も行かなければ
あなたの涙 夏ですね。
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1 Comments

kayumakayuma
2018/03/16
線香花火って手軽にできますが、あの細い黄色い光はなぜか心に残りますね。
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