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七夕ということで、全く関係ない怨恨をお届けいたします。ごめんなさい。
asakist 投稿 - 2010/07/07 更新 - 2011/07/30 0 Comments 492 Views
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[Aメロ]
盲いた魚
砌を知らず
もんどりうっては
鳴くこともできずに

[Aメロ]
日が過ぎ止まる
命の跡を
見向く輩など
居るは性の果てか

[Bメロ]
幾千の僥倖の標
虚空に川を作り
流れる矢庭に
恨み語る魚の類い
「衆情これ生きる先に憂き厭世の災いあれ」と

[Cメロ]
泣くでは非ず降り注ぐ雫は腐臭
土枯れの血を撒きて
慈悲愛なきこと
畜生蔓延る世の道理がように

[サビ]
孕ませたもう
この業腹の奥底に
零すは女夜叉
朽ちるは菩薩
千切れた首持ち
くくりたもう
怨みは何処へ往くかいな
契りは何処へ往くかいな
忘れはしない・・・

[Dメロ]─或る者言うことには─
「ややあれは!
あれに見えるは一縷の尾!
我らを導く天日の明かり!」

[Aメロ]
腐った魚
げちゃりと潰れ
飛び散る肉身が
地を這い消えていく

[Bメロ]
幾万の瑞光の祝
雲間を流れ込み
汚泥の吐き気を
唾液紛い一滴垂らし
「我が呪い周匝して千々を覆う闇夜となれ」と

[Cメロ]
説くとも違い満ちてゆく言葉は狂気
常燃ゆる火を焚きて
爛れる肌には
虫達群がる人模するがように

[サビ]
なぶらせたもう
この禍言の切っ先で
刻むは非天
叫くは猿
溶け出す身を持ち
狂いたもう
恨みは何処で散るかいな
祈りは何処で散るかいな
忘れはしない・・・

[Dメロ]─他なる或る者が言うことには─
「いやあれは!
あれに見えるは憎悪なり!
騙りを被りし禍の尾なり!」

―魚の呪いと魚の肉片の願い―
「逆罰あれ~」
「「あれ~」」

[サビ]
憎しみたもう
この濁世の醜状を
生きるは報い
焼かれて業火
苦しむ願いを
唱えたもう
清らは何処に在るかいな
まほらは何処に在るかいな
朽ちれども朽ちれども
忘れはしない・・・
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