春の光に包まれ
起きる朝が切なくて
桜の樹は満開なのに
ひとひら頬から舞い落ちる
麗らかに続く花道を
歩く度に蘇る
色褪せない日々達
思い出が暖かい程
歩みが少しずつ重くなる
近付けば近付く程
思い出が遠ざかる気がした
風に乗りそれぞれの
あるべき場所へと運ばれて行く
風が何処からともなく甘い香りを運んで来る
ふと見ると胸の中に
ひとひらの花が乗っていた
思い出が暖かい風となり
青い空の下(もと)送り出してくれた
いつの間にか心の
霞が消えてた
春の日は別れじゃない
これからの自分に会う為の季節
背中押されるだけじゃない
未来の私が私の手を引くよ
小鳥達のさえずりが
不安の音をかき消してくれる
今はまだ若葉の頃
始まりに過ぎないけど
少しだけ名残惜しいけど
朧げに歩いてく
進む先は風の気まぐれの先
時には風に遊ばれても
きっとたどり着くよ
未来で私が待ってるから
次の春が楽しみだ
やっと過去の私のバトンを渡せる
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2018/08/05