新規登録 ログイン
久しぶりの作品です。 人生に明け暮れて疲れて愛情を忘れた彼女の思い。「あとどれだけ壊れれば、あなたは私を見つけてくれる?」
YUkimigasuki2002 投稿 - 2018/01/27 更新 - 2018/01/27 0 Comments 591 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
苦しかった。 逃げたかった。
目を瞑れば君が浮かんだ。
死にたくても。 消えたくても。
惑わせる君の手が何度もちらつくの。

あと何回、あと何回、傷をつけたら
あと何度、あと何度、壊れたのなら
君は僕を見つけてくれるの?

何度も引きちぎって、引き裂いて。偽りを壊した。
何度だって何度だって、君の名前呼んでたい。
後悔も成功も栄光さえも白々しい。
いつか嘘になるなら、もう何もいらない。


睨みつけた。 切りつけた。
胸の中で罪悪感だけ嗚咽と化す。
目を隠した。 殴りつけた。
君のこと全て忘れて去りたいだけ。

あとどれだけ、あとどれだけ、吐き出してもう
もうこんなに、もうこんなに、ボロボロなのに。
どうして君は僕を捨てた???

何度も笑ったって、泣いてみたって、君は嘲笑ってる。
全部嘘だって、嘘だって、その声で言えよ!
才能も価値観も意味さえ甚だしい。
通過する電車目の前に、、、


目が覚めたのは午前8時。学校のチャイム鳴り響く。
遅刻だと電話殺到。「私はもうここにはいません」。
気がつくとそこは路線上。右から左へ鉄の塊。
耳を引き裂く嫌な音。サイレン、まるで君の声。
引きちぎれて……
哀れね。

何度も引きちぎって、引き裂いて、同じ顔を思い出して。
馬鹿みたいに嘘みたいな笑顔で「大丈夫だ」と言った。
あぁ、そうだね。やっと見つけてくれたね。
壊れた私を君は泣いて見てる……

何度も笑ったって、狂ったって、僕はもう戻らない。
君のその涙だけ見られたからもういいや。
後悔も成功も感謝さえ嘘くさいな。
君の声がするよ。僕を呼んでる。
戻らない命へと涙を零して。
感謝も成功も栄光も正義も何もかも全て嘘くさい。
けど………いいかな?
タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録