新規登録 ログイン
ちょっと早いけど、案外もうすぐだから
sikito 投稿 - 2018/01/17 更新 - 2018/01/22 2 Comments 406 Views
good投票
HB____0211
いつも「嫌だ」と言い合った坂道は
相変わらず今日も嫌で
登りたくないな 疲れてしまうな
………終わってしまうな
机の上の落書き
誰にも気づかれないまま
残っていてくれたら
僕たちがここにいた証明に
なってくれるかな

桜の花びらが空を舞う
いつもは綺麗だと言えるのに
なんでか今日は寂しく見えて
うまく笑えないや
僕に似合わない涙を
下駄箱に隠して

出会ったころから背も伸びて
すれ違ったこともあったけど
その全てを思い出と言えるくらい
今では輝いて見えるよ
僕らがここで見た景色は
変わらずに綻ばずに
残ってくれますか?
みんなで笑いあった全ては
心のなかでずっとずっと
残ってくれますか?

桜の花びらが空を舞う
時間が早足で駆け抜ける
じゃれあうフリで隠した
涙の跡を指でなぞる
「さあ行こう?」 手を連れられて
温もりのほうへ

制服に着られた 春の日も
色付いていった夏の日も
忙しかった秋の日も
手を握りあった冬の日も
ずっと 僕のなかで

桜の花びらが空を舞う
その下を僕ら潜り抜ける
今はうまく笑えてるかな
その道はただまっすぐに
不安や迷いがあっても
もう決して止まらない
みんなと過ごした日常が
かけがえのない幸せだったんだ
僕の似合わない涙を
僕らの始まりの一歩を
限りなく広い大空が
今 照らした


タグ :
[ 編集 ]

2 Comments

HB____0211HB____0211
2018/01/17
卒業ですね。
四季色って素敵な表現ですね。
坂道を登るのがうっとおしいけど学生生活が終わると
坂道ともさよならなのかという寂しさがあって好きです。

下駄箱に涙を隠すという言葉のセレクトも好きです。
sikitosikito
2018/01/22
コメントありがとうございます。なるべく綺麗な表現をしたいと思っていましたので、すごい励みになります!
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録