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あまりに儚い秋から、あまりに気高い冬へ。綺麗な日本語を使いたかった…ちょっとだけ最後に注釈。
退会済み 投稿 - 2018/01/11 更新 - 2018/01/13 2 Comments 440 Views
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mizumizu
君の頬を炙る赤い夕日
霜浸る置き去りの秋
眠ることが惜しくなるほど
極彩色、今、此処

空めがけて命が散る
寒露を茵にどうか健やかに
もうじき銀箔の零る国になる

色が 風が 言の葉が
食べられる味をしていたらいいのに
消化も出来ないまま此処で
立ち竦んでは美しさに涙ばかり




万華鏡の秋 ぐるり彩る
恋文にも似た淡さの匂い
色の時雨 君想う日和
極彩色、今、此処

赤い手広げて命が滴つ
孤高に燃える生よ恙なく
もうじき銀河の降る国になる

来し方行く末 最期まで
すれ違い目を交わせまた逸らす僕等
ひと葉触れるその朧げに
指の熱透けて儚さに笑うばかり


末枯れず
霜枯れず
生きる君よ


色に 風に 言の葉に
僕を刻み込めたならいいのに
鬱ぐことも出来ないまま此処で
立ち眩んでは瞬きに光ばかり
もうじき冬になる
浄玻璃の冬になる


見えぬ別れに身を焦がす紅葉が
またひとひら







茵…しとね。敷物
末枯れる…うらがれる。冬が近づき葉先が枯れる
浄玻璃…じょうはり。透き通った硝子
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2 Comments

mizumizumizumizu
2018/01/13
タイトルといい、美しい言葉たちに見惚れてしまいました。

たぶん理解が追いついてないのですが…笑
この季節にぴったりの儚さと力強さが感じられて素敵だなぁと思いました。
退会済み
2018/01/13
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御感想ありがとうございます…!!自分でもやり過ぎなくらい言葉をこねくり回したなぁと感じています笑
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