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連投失礼いたします。第2作目も、過去作から選出しました。人身売買がテーマですが、元曲はポルノグラフィティの「カルマの坂」という曲です。元曲に登場する少女視点から書いてみました。本作単体でも完結していますが、良ければ「カルマの坂」も併せてご視聴ください。
sheep812 投稿 - 2018/01/07 更新 - 2018/01/07 0 Comments 256 Views
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A:
景色は変わり 窓を開けると
重たい風が 頬をなぜる
到着の汽笛 終わりの始まり
知らない街へ 私は売られた

B:
この身は小さくても
犯された罪のコトは
今も肌で感じてる
もう世の末なんて興味はない
信じない 信じられないよ

サビ:
気がつけば 涙を拭う
ことさえ忘れていた
悲しんだり 喜んだり
私には何も残されてない

「望んで、望んで手に入るものは、本当に私を救ってくれるの?」

A:
光を断つ 街路樹の影で
一人の少年と 目が合った

B:
盗みを犯し 走り行く少年
一瞬に風が 止んだよう
枯れた涙が 流れたのは
もう少し 後のこと

サビ:
私を追ってきた 少年は
現実と虚勢に 散ってゆく
差し伸べられた 小さな手が
雨の中 幻と消えた

「私は生まれたこの世界で、全てを奪われるような気がして…」

C:
重たい足音が 廊へと響く
閉ざされた部屋 何かを失って
震える声で 叫び続けた
何もかも 何もかも もう…

サビ:
その小さな体を 真っ赤に染め
辿り着いた場所には
ワタシはもういない
ごめんね

最期だけは笑顔で…


眠るように 祈るように
世界はまた 頷いた


「いつかまた、ワタシが生まれるその日まで…」


―世界のほんの一握り
小さな少女の物語―
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