特に何も無いのに
どうしようもなく
涙が溢れる夜には
君に優しく掌を
握っていて欲しいのに
触れるのも難しい
この心の距離を
どうしたら 縮められるかな
明日 目が覚めても
涙の跡を拭うのは
君ではないし
夢の中だったなら
頬を優しく包むのに
本当に些細な事でも
どうしようもなく
感情が揺れる夜には
君に温かく私を
抱き締めて欲しいのに
「好き」だなんて言えない
この臆病な虫を
どうしたら 追い出せるかな
明日 目が覚めても
冷たいベッドにいるのは
私1人だし
瞼の裏側には
いつもすぐに現れるのに
声も笑顔も意外と大きな手も
耳も首筋もその広い背中も
あと1㎝ 手を伸ばせば
届きそうなのに
それをしないのは
弱虫が 邪魔をするせい
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