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冬の始まりをイメージして書きました
mituho0621 投稿 - 2018/01/04 更新 - 2018/01/04 0 Comments 481 Views
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あの日はきっと夕日の中に細雪が降っていた
川辺のいつもの錆黒ベンチ 見慣れたあなたが待っていた
こんなに冷たくなったその手はきっと優しいあなたが僕を暖めすぎてしまったから
川辺は今日も枯れ葉揺らした 凍える街路樹いくつも抱いて なんにも言わず二人歩かせる
 
 赤ら顔揺らして照れ隠ししていた ああ火照ったこの顔を隠してくれない細雪

手編みのマフラーは時代遅れと言って市販のものと渡してくれた
寒いねと巻いたマフラー見ては 嬉しそうに微笑むあなた かわいいウソつきが好きだった
 
 幼すぎる二人は細雪積もらせ 身体を震わせながら「あったかいね」と言い合った

 小路のススキが幼い二人をきっと許してくれる 冬をはじめる細雪


  
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