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下書きなしに 描こうとするから
デタラメになる
失くした鉛筆 君の言葉
はみ出ないことだけ考えていた
優しく触れる それだけ考えていた
どんな絵を描こうか
冬の輪郭に 想いを馳せて
あの頃の二人のキャンバス
真っ白なものがまだ残っている
モチーフのなくなった部屋
寂しそうなスペース
まだ 何を置く予定もない
ただ一つだけ 忘れて行ったものが
このキャンバスだから
大切なもの描きたくて
大切なもの、、、何だったっけ
もう色薄めなくて良いのに
薄めなくても、、、良いのに
もう描けないよ
記憶の二人は 楽しげに
鉛筆の先の未来を 測っていた
あの頃の二人のキャンバス
真っ白に 意味があったのに
今は こんなに 白が寂しい
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