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君と彼女と彼の物語。いなくなった人から教えられたことがある。
kinoko0929 投稿 - 2017/11/17 更新 - 2017/11/18 2 Comments 1981 Views
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yumemigati3
ぼくの絵を描いてほしいと
カンバスをのぞきこまれた
君の真剣なまなざしに
手にした絵具を落とした

方向が一緒だからと
ぎこちなく肩をならべた
まさかこれきりと思わずに
ホームで"またね"と手をふった

 おなじ夢ここで見ながら
 おなじ道ゆくと思った
 家の事情とか知らないで
 私はあの子を痛めた

 かなえたい夢はあるけど
 かなわない夢もあるよと
 一人 イーゼルを片づけて
 あの子は教室あとにした

もう みんなが集うことはない
夕陽に染まるミュージアム
そう ずっとここにはいられない
金糸雀色のミュージアム

 バイトして買ったバイクで
 国道を彼は飛ばした
 粗野な言動とうらはらに
 やさしいタッチに惹かれた

 絵だけでは食べていけない
 就職を彼はえらんだ
 けれど描きためたデッサンは
 スケッチブックにあふれてた

もう みんなで筆は握れない
卒業前に空いた席
そう 道はひとつと限らない
教えてくれた君の席

もう みんなが集うことはない
夕陽に染まるミュージアム
そう ずっとここにはいられない
金糸雀色のミュージアム
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2 Comments

yumemigati3yumemigati3
2017/11/17
カナリア色ってのをはじめて知りました。
作品全体の雰囲気になじんで、すごくいい言葉だと思いました。
青春の色々がちょっとフォークソングみたいな感じで、ステキです。
kinoko0929kinoko0929
2017/11/18
さくさん、コメントありがとうございます。
カナリア色を漢字で書くとまた違った雰囲気がでるので好きなんです。
これは、3人をどう書いていいかわからずに
「卒業」という歌のメロディーにあてはめて作ってみました。
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