新規登録 ログイン
(^^)
pengin_ 投稿 - 2017/10/30 更新 - 2017/10/30 0 Comments 188 Views
good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません

本当は、僕は切られてしまった。
中身を覗かれる為だけに。
少しだけ澄んだ肌色を割いて、
生身の、覆えないその場所を。

いつかきっと出続けた血を飲み干して
拭った口の端に書かれた愛の言葉。

沿線は騒音で苦情が来ている。
日常の生活に差し障りがあるほど。
傍の公園には午後に子供が集まり、
夜は1人でにブランコが揺れる噂が立っている。

天候は回復し刺さるような光。
出掛ける日和、遅い昼食を食べ、
今日の服装に悩むそんな午後の会話。
夜は2人で温め合うようなポーズの眠り。

いつかきっと出続けた心を満たして
塞きとめるように蓋をした愛の言葉。

本当は、僕は知られてしまった。
中身を覗かれて映る黒い瞳。
少しだけ隠していた肌色を割いて
生身の、覆えないその場所を。

タグ :
[ 編集 ]

0 Comments

Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録