good投票
まだこの作品をgoodと言った人はいません
花火が大切な言葉を搔き消したから
君は海辺を眺めたまま
夏の終わりが 涼しげに君の髪を揺らした
遅れてきた君は 風鈴のピアス
なぜか僕から 謝って
人波は帰り仕度
閉め出した屋台
足早に終わりかけの花火を
追いかけていた
花火が大切に思えるのは誰かとの記憶を
その花に宿しているから
消えていく 花びらと 色とりどりの思い出たち
あの時 僕の気持ちは伝わっていたの?
0 Comments