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白い砂浜に放り出された
ビーチサンダル
パラソルの中
クラクラしそうになる
君の甘い匂いと
日焼け止めクリームの匂い
少し勘違いをしただけ
いつもより距離が近いから
心臓の奥がドキドキするだけ
そう思っていたのに
汗で張り付いた髪を
鬱陶しそうに払いながら
僕に笑いかけたあの日から
君から目が離せなくなったよ
まだ青かった夏の日の思い出
かき氷を食べる君が
微笑む先は
隣のあいつ
どうして気付かなかった?
僕への笑顔と
全然違うものだったのに
少し勘違いをしただけ
夏の暑さに浮かされて
好きだなんて勘違いしただけ
そう思っていたのに
頸で結ばれた紐が
淡い誘惑のように揺れて
僕は手を伸ばそうとするけれど
僕のものにはならないしね
まだ忘れられない青い想い
甘ったるいはずの
シロップが
少し苦く感じて
とけてゆくのを
ただ眺めていた
あの日からまだ
好きだなんて
笑えないよなぁ
汗で張り付いた髪を
鬱陶しそうに払いながら
僕に笑いかけたあの日から
君から目が離せなくなったよ
まだ青かった夏の日の思い出
今はまだ青い夏の余韻に
浸らせておくれよ
まだその黒髪を
思い出す事を許して
来年はきっと
僕を愛してくれる誰かと
夏を過ごしてみせるから
2 Comments
2017/08/20
いつも拝見してますけど、なかなかコメントできなくて、申し訳ないです。
切ない作風が多い感じがしてましたけど、この作品は爽やかですね。
失恋の歌ではあるものの、ストーリー性があって、後味が悪くないですね!
2017/08/24
コメントありがとうございます!
褒めてくださって凄く嬉しいです(^○^)