ああ、祭りに行きたい
出来ることなら君とがいい
浴衣姿を君に見せたい
なんか新鮮だねってはにかむ君の隣で
必死になって歩幅合わせて歩きたい
花火の音が聞こえる
今日も始まったみたいだな
窓の枠が振動してカタカタ音をたてる
ああ、最後に会ったのはいつだっけ
暑くて鬱陶しくて歩きにくいけど
カラカラと音をたてて歩くの 私は嫌いじゃない
浴衣すごく似合うねって なかなか目を合わせてくれないと
なんだかこっちまで恥ずかしくなるけど 今
私の歩幅に合わせてゆっくり歩いているのは 君じゃない
ああ、祭りに行きたい
出来ることなら君とがいい
浴衣姿似合うんだろうな
暑い暑いってパタパタ仰ぐ君を横目に
好きだなって思いながら綿菓子食べたい
家から見える花火はあまり綺麗じゃない
蝉の音と遠くから聞こえる爆発音が混ざって鬱陶しいから
ああ、君のストーリーなんて見なければ良かったなあ 今
好きだなって思いながら 君の隣で空を見上げているのは 私じゃない
1 Comments
2017/08/08
情景描写と心理描写のバランスが絶妙ですね。
ちょうど、似たネタで作品つくったんですが、負けました(笑)。