新規登録 ログイン
2015年12月25日 ひとつの命が消えました
kinoko0929 投稿 - 2017/07/31 更新 - 2017/09/23 1 Comments 2136 Views
good投票
moonlight
彼女が空から降ってきた
街がいちばん輝く日
彼女の残した走り書き
それは書類の片隅に

「もう私はがんばれません
体はボロボロ
心はズタズタ
あしたが来るのが恐ろしい
これ以上はがんばれません
なんにもいらない
ここから消えたい
ただ ただ ゆっくり眠りたい」

金と銀の街の灯よ
どうか彼女を照らしておくれ
つらい日々は過ぎたよと
白い枕をとどけておくれ


彼女が夢みたその場所は
ともすキャンドル消すところ
彼女のひそかな叫び声
キャロル奏でて無きものに

「もう私は生きられません
かあさんゴメンね
許してください
つづける自信がありません
これ以上は生きられません
仕事が苦しい
ひとりで寂しい
ただ ただ ひたすら眠りたい」

赤く熱い町の火よ
どうか彼女をあたためてくれ
こごえなくていいように
白いコートを着せかけてくれ

金と銀の街の灯よ
どうか彼女を照らしておくれ
つらい日々は過ぎたよと
白い枕を届けておくれ
タグ : [ 編集 ]

1 Comments

moonlightmoonlight
2017/09/23
これは東電での過労が原因で亡くなった方がモデルでしょうか
Add a comment - 1000文字以内でご入力下さい。HTMLタグは使えません。
コメントを投稿するにはログインして下さい。初めての方は無料のユーザー登録を行って下さい。
ログイン 新規登録