おぼえてますか?
ゆれるブランコ
錆びた鉄棒
熱くなったすべり台
ぽたぽた 蛇口
あなたのいたベンチと
あなたといたベンチ
暗い夜のしらない声が怖くて
イヤホンをする
小さい音じゃしらない声で聴こえないから
痛いぐらいボリュームをあげて
知ってる声を聴く
吸った空気が秋とまじって
少し肩が下がるんだ
あなたにはもう会いたくない
きっと
今のあなたは好きじゃない
安いTシャツ
汚いジーパン
ボロボロのスニーカー
すぐほどける紐
またすぐほどけそうに結んで
よしって笑う
ボサボサの髪をムダにかきあげる
ダサいあなたが好きだった
ぼそぼそしゃべって
のそのそ歩く
あなたの歩幅は狭くて
時間のかかる帰り道が好きだった
ダサいあなたは
誰よりお洒落で
誰よりステキで
何より好きで、好きだった
おぼえてますか?
ゆれる街と
走る車
熱くなったアスファルト
カンカン 踏切
あなたが来た道と
あなたと来た道
明るい朝のしらないつむじが面白くて
じっと見つめる
自分なんかどうせ見えないから
聞こえないくらいのボリュームで
おいと問いかける
吐いた空気が春とまじって
少し心が重いんだ
あなたにはもう会いたくない
やっぱり
今のあなたは好きじゃない
白いTシャツ
キレイなジーパン
新しいスニーカー
紐なんかはついてない
流行り物をただ詰め込んで
よしって笑う
手あかのついた話をばら撒く
ダサいあなたは好きじゃない
ヘラヘラしゃべって
スタスタ歩く
あなたの後ろ姿さえ違くて
時間のかかる目的地に
むかついた
ダサいあなたは
誰とも似ていて
誰とも同じで
少しも好きじゃなかった
1人で歩く
イヤホンをする
知ってる声を痛いほど聴くと
またダサいあなたに会いたくなって
肩がぎゅっとあがるんだ
やっぱり
今のあなたは好きじゃない
ゆれるブランコ
錆びた鉄棒
熱くなったすべり台
ぽたぽた 蛇口
あなたのいたベンチと
あなたといたベンチ
暗い夜のしらない声が怖くて
イヤホンをする
小さい音じゃしらない声で聴こえないから
痛いぐらいボリュームをあげて
知ってる声を聴く
吸った空気が秋とまじって
少し肩が下がるんだ
あなたにはもう会いたくない
きっと
今のあなたは好きじゃない
安いTシャツ
汚いジーパン
ボロボロのスニーカー
すぐほどける紐
またすぐほどけそうに結んで
よしって笑う
ボサボサの髪をムダにかきあげる
ダサいあなたが好きだった
ぼそぼそしゃべって
のそのそ歩く
あなたの歩幅は狭くて
時間のかかる帰り道が好きだった
ダサいあなたは
誰よりお洒落で
誰よりステキで
何より好きで、好きだった
おぼえてますか?
ゆれる街と
走る車
熱くなったアスファルト
カンカン 踏切
あなたが来た道と
あなたと来た道
明るい朝のしらないつむじが面白くて
じっと見つめる
自分なんかどうせ見えないから
聞こえないくらいのボリュームで
おいと問いかける
吐いた空気が春とまじって
少し心が重いんだ
あなたにはもう会いたくない
やっぱり
今のあなたは好きじゃない
白いTシャツ
キレイなジーパン
新しいスニーカー
紐なんかはついてない
流行り物をただ詰め込んで
よしって笑う
手あかのついた話をばら撒く
ダサいあなたは好きじゃない
ヘラヘラしゃべって
スタスタ歩く
あなたの後ろ姿さえ違くて
時間のかかる目的地に
むかついた
ダサいあなたは
誰とも似ていて
誰とも同じで
少しも好きじゃなかった
1人で歩く
イヤホンをする
知ってる声を痛いほど聴くと
またダサいあなたに会いたくなって
肩がぎゅっとあがるんだ
やっぱり
今のあなたは好きじゃない
1 Comments
2017/09/27
”ダサいあなた"っていうキーワードの意味合いがしれっと
変化するいじわるな構成が好きです。
色んなシチュエーションが想起できる、懐の広い
作品だなぁ、と感じます。
でも根っこの部分にあるのは、時間の経過とそれに伴う人間の変化っていう
普遍的なテーマで、そこも上手いなぁと‥‥