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ある漫画のキャラをイメージして書きました
mikami252 投稿 - 2010/10/23 更新 - 2011/10/22 0 Comments 464 Views
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愛され方がわからない
乾いた砂の滴が落ちる
薄汚れた茶色いマント
独りを包む痛い涼しさ

遥か昔そびえた鉄塔
いまは廃墟ボクの秘密基地
風も砂も雨も入ってこないのに

 なんでボクだけ独りなの
 茶色のマントがいけないの
 理由(わけ)をちゃんと伝えてよ
 ボクのなにがいけないの

愛し方がわからない
出かけた的外れの公園
薄汚れた茶色いマント
なびき聞こえた痛い罵声

嘆きにも似た鋭い言葉
すでに沈黙聞こえる呻き
地面を濡らした赤い暴力の跡

 なんでボクだけこんななの
 抱いてるクマがいけないの
 ボクのことを教えてよ
 もう痛みに耐えれない

悲しみだけを引きずって後悔だけを抱きしめて
辿り着いたボクだけの基地
首まで届いた涙の水位
地平線と水平に狙った憎い心臓部
もうこれで悲しみも後悔も痛みも

 涙の中に現れた
 突然赤く染まった
 誰の血だボクの血か
 誰の痛みボクの痛み

 激しく唸る心臓に
 唱える復活の呪文
 落ちたナイフがしゃべった
 キミが来たことを

 キミもここが痛いのだろう
 ボクも同じところが痛いよ
 言い表すことができない
 黄色い微笑み

 真っ赤なボクの頭から
 真っ白なボクの爪先へかけて
 知ろうと右手突き出した
 痛みの友達


笑い方がわからない
ボクはキミの笑顔に尋ねる
薄汚れた茶色いマント
二人を包む独りの痛みから

遥か昔そびえた鉄塔
いまは友達キミとの笑い場
風も砂も雨も入ってこようが
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