野球少年が へたくそな口笛吹きながら
自転車を こいでた
何の曲かわかってしまうぐらいには
へたくそだった
僕よりはずっとずっと
へたくそだった
口笛を教えてくれたあの子は
転校していった
いつの間にか手紙は途絶えて
口笛はもう吹けない
ずっと僕が覚えていることも
彼女には一滴も残っていないんだろうか
あの日借りたハンカチは
今もベランダで揺れているけど
僕が貸した傘で彼女は
今も雨を避けているんだろうか
今 僕の唇をあてるのが
彼女の白い肌じゃないみたいに
今 彼女の甘い声を聞くのが
僕じゃない誰かだったりするんだろうか
口笛はもう 吹けなくなった
自転車を こいでた
何の曲かわかってしまうぐらいには
へたくそだった
僕よりはずっとずっと
へたくそだった
口笛を教えてくれたあの子は
転校していった
いつの間にか手紙は途絶えて
口笛はもう吹けない
ずっと僕が覚えていることも
彼女には一滴も残っていないんだろうか
あの日借りたハンカチは
今もベランダで揺れているけど
僕が貸した傘で彼女は
今も雨を避けているんだろうか
今 僕の唇をあてるのが
彼女の白い肌じゃないみたいに
今 彼女の甘い声を聞くのが
僕じゃない誰かだったりするんだろうか
口笛はもう 吹けなくなった
2 Comments
2017/07/11
2017/08/21
うれしいお言葉ありがとうございます(^^)!