古びたソファーを軋ませ座る
選びに選んだ書物を手に取る
表紙と向き合う一瞬
呼吸を弾ませ扉を開く
洋墨の落ち着く薫りが迎える
私はこれから旅をする
奇怪痛快
正解などない
ありとあらゆる地の
思想感慨へ赴く
この心震わせる
目眩めく文字の氾濫
捲る指の逸る気を
煽り立てる文脈
文士の遺す世界の中
身を浸す欣悦
正も邪も併せ持つ
たくましき人の創造
栞は要らない私が死ぬまで
了した書物の余韻を掃う
次なる一冊重みを嗜む
新たな英知へ旅立てる
愉快憤慨
坦懐なるまい
誰も誰でもない
舞台配役に焦がれる
この心惑わせる
恐るべく文字の叛乱
脳の皺のそのどれも
思いつかぬ展開
瞳を凝らす舞台の中
隠される伏線
美と醜が混ざり合う
おぞましき人の欲望
情けは要らない私が死ぬほど
この心滅ぼせる
止まらない文字の氾濫
心の臓も止まるほど
果てるための凄絶
重ね培う経験など
及ばない結末
死も生も超え越える
くるおしき人の妄想
終わりは要らない私が死んでも
選びに選んだ書物を手に取る
表紙と向き合う一瞬
呼吸を弾ませ扉を開く
洋墨の落ち着く薫りが迎える
私はこれから旅をする
奇怪痛快
正解などない
ありとあらゆる地の
思想感慨へ赴く
この心震わせる
目眩めく文字の氾濫
捲る指の逸る気を
煽り立てる文脈
文士の遺す世界の中
身を浸す欣悦
正も邪も併せ持つ
たくましき人の創造
栞は要らない私が死ぬまで
了した書物の余韻を掃う
次なる一冊重みを嗜む
新たな英知へ旅立てる
愉快憤慨
坦懐なるまい
誰も誰でもない
舞台配役に焦がれる
この心惑わせる
恐るべく文字の叛乱
脳の皺のそのどれも
思いつかぬ展開
瞳を凝らす舞台の中
隠される伏線
美と醜が混ざり合う
おぞましき人の欲望
情けは要らない私が死ぬほど
この心滅ぼせる
止まらない文字の氾濫
心の臓も止まるほど
果てるための凄絶
重ね培う経験など
及ばない結末
死も生も超え越える
くるおしき人の妄想
終わりは要らない私が死んでも
6 Comments
2017/06/01
2017/06/04
こんばんは、コメントありがとうございます。
どれほどの共感かは知りませんが、ありがとうございます
2017/06/04
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変態的な愛読家の最高に贅沢な瞬間を
怒涛の勢いでしかし丁寧に綴った、豪快で繊細な一遍。
見ているこっちも、こんな美味しい読書がしたくなる。
そんな詩でした。
2017/06/06
こんばんは、コメントありがとうございます。
酔狂が似合う作品だと思ってます、ありがとうございます
2017/06/07
2017/06/09
こんばんは、コメントありがとうございます。