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都会の夜は騒がしいのに
それも僕の部屋までは届かない
あの星たちには届くのかな
ここからだと寄り添ってはいるのに
本当は何よりも孤独
愛に飢えている人たちは
きっと寄り添っているとしか思えないから
もし僕もそうならば
何よりも星を憎むのかな?
夜空に寄り添う燃える星が二つ
今日も変わることのない
愛の飢えや
悲しみの洪水を
この星たちが自らの命を削り
新しい星に変えるんだ
白い朝も眩しい昼も
ずっとずっと輝いている
なのに誰も気づかない
夜になれば次は月が僕らを
優しい光で包んでくれる
ひとつしかない月を
誰しも自分と重ねる
孤独な自分と
もし僕が月ならば
遠い遠い太陽を抱いて
消えない傷を背負うの?
夜空を懐く月が独り
今宵もなくなることのない
心の傷や
明日への恐怖を
この月が独りで時を削り
僕を眠りにつかせるんだ
夜空に輝く無数の命は
眠りにつくことも許されず
未だ見ぬ愛を
抱いて生きる
そして命を削りながら
それぞれの夜を紡いでいく
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