夏の日暮れが差し迫る
蝉のさざめく坂のうえ
絹の傘を 傾け
通りすぎる
バラの香りの黒髪に
肌の白さがよく映える
きみのすがた 目を惹く
真夏が魅せた 御伽のよう
つぼみが芽生えた
振り向くぼくを 見透かすように
きみの瞳と交差する
逃げだすように ぼくは走った
高鳴った鼓動と 汗のわけ
認めきれず
今日も暑さの坂道を
上る向こうに見えるきみ
淡い青のスカート
風に踊る
不意に聴こえた君の声
ぼくは遅れて気がついた
「あなたの目は私と
同じ」と言って 笑いかける
つぼみがふくらむ
振り向くぼくを 誘うように
きみは右手を差し伸ばす
茨のように ぼくを絡める
高鳴った鼓動と汗に知る
そうかぼくは
二つ影絵が重なって
夏の陽射しに差揺らいだ
きみのすべて 可憐で
女性のような 仕草をする
女装の麗人
手を取るぼくを 愛しむように
きみの瞳にバラが咲く
後追うように ぼくの心に
高鳴った鼓動と汗を吸い
開きだすよ
蝉のさざめく坂のうえ
絹の傘を 傾け
通りすぎる
バラの香りの黒髪に
肌の白さがよく映える
きみのすがた 目を惹く
真夏が魅せた 御伽のよう
つぼみが芽生えた
振り向くぼくを 見透かすように
きみの瞳と交差する
逃げだすように ぼくは走った
高鳴った鼓動と 汗のわけ
認めきれず
今日も暑さの坂道を
上る向こうに見えるきみ
淡い青のスカート
風に踊る
不意に聴こえた君の声
ぼくは遅れて気がついた
「あなたの目は私と
同じ」と言って 笑いかける
つぼみがふくらむ
振り向くぼくを 誘うように
きみは右手を差し伸ばす
茨のように ぼくを絡める
高鳴った鼓動と汗に知る
そうかぼくは
二つ影絵が重なって
夏の陽射しに差揺らいだ
きみのすべて 可憐で
女性のような 仕草をする
女装の麗人
手を取るぼくを 愛しむように
きみの瞳にバラが咲く
後追うように ぼくの心に
高鳴った鼓動と汗を吸い
開きだすよ
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