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彼女の髪を染めて、色めく風
わずかに残るのだろう、九月の熱に
青空は、街の銀杏を舞い散らすよ
彼女は頬を染めて、秋めく瞳
涙を流すのだろう、一人の夜に
ため息が、月の真砂を揺らすように
星に唄おう、夢に浸ろう
海を眺める子供のように
明日を唄おう、君に祈ろう
朱(あけ)の夜空に染まらぬように
山吹の日を受けて、ささめく風
身震いさせるのだろう、薄着の僕を
ハミングが、街の明かりを灯すように
星に唄おう、夢に浸ろう
海を眺める心のように
明日を唄おう、君に祈ろう
朱の夜空に染まらぬように
夢を唄おう、冬へ向かおう
たくさん着込んで、カイロも持って
君を唄おう、風に唄おう
わざと小さく襟を開いて
君を唄おう、風に唄おう
時の浜辺に微睡むように
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