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痴話喧嘩をテーマにして書きました。
manbou0502 投稿 - 2017/03/29 更新 - 2017/09/22 0 Comments 534 Views
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鼻を掻く癖すら 愛に変わり
開けっ放しの窓 揺れるカーテンは
様々な風で染まり

香り立つ部屋には 君が座り
おとぎ話の様 故に曖昧で
こんなに傍に居るのに

間近で忘れる面影
ブロンドに煙を絡め
落ちた灰には
残り火が咲いていた
僕ら燃やされて

嗚呼 この想い 伝える鳩が無いなら
“僕らは醜いままで
白鳥にも成れる”
そう言って宥めるよ
 

直したい癖すら 愛の代わり
開けっ放しの外 歩く少年は
母の手を弱く握り

“愛に勝つ術など 在りはしない”
そう云う音楽が 部屋で舞っていて
ぎこちなく眠る二人

はにかみ 俯く仕草は
大人びた子供騙しで
縋りたいから
苛立ちを抑えていた
僕は壊されて

嗚呼 この重い鎖を断ち切れるなら
例えば皮肉の様に
洗う度 汚れる
そう成っても構わない


青い愛を
睨み合いを
この病を
生易しいまま
続けよう


嗚呼 この想い 伝える鳩が無ければ
幾つも図星を抱え
盲目にも慣れる
そう成ってしまうかな

嗚呼 不甲斐ない事だけ気に掛かるなら
二人は暗がりの中
心の火を灯す
そうやって誤魔化そう
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