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生まれたばかりの心を
書き換えるように泣いてたね。
包装紙、ビリビリに破かれ
中身を覗かれたあの子。
火曜日の放課後に待ち合わせた駅前。
不安定な乗り物に乗って駆けていく。
言いたい言葉を呼吸のように
言ったからダメだった。
知りたい秘密を聞くだけの日に
問い返したのは、もっと。
生まれたばかりの心を
書き残してたら泣いてたね。
閉じる音、最後まで響いて
玄関の前であの子。
地球の終わりはいつも夕方だから
これから何して夜を迎えようか考えてた。
言いたい言葉を呼吸のように
言ったからダメだった。
明日の予定を聞くのが怖くて
問い返したのは、もっと。
機械じゃないから棄てられた。
柔らかい球体になれなくて。
冷たくなってく身体の中で
心臓が落ち着きを取り戻していく。
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2017/02/07