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何かとは何か。いつかとはいつか。
ryo_poe 投稿 - 2016/11/13 更新 - 2016/11/13 2 Comments 282 Views
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次の日の朝
何もなくなったこの場所
地平線に日が灯る
僕は息をする

瓦礫の中
地に還った希望
泥濘んだ大地を踏んで
僕は歩き出す

まっさらな現実は
まるで白いキャンバス
僕は絵筆を手に

何にもない場所で
何かを始めようとしてんだ
この手で切り拓くんだ
何でもない朝に
僕は大きな欠伸をして
遠い日の「いつも」を
始めたいんだ 取り戻したいんだ
ここから 僕はここから


また次の日
築いた何かは消え去って
朝日が僕を包んでく
僕は途方に暮れる

瓦礫の中
光り輝く朝露
僕の目に美しく映えて
僕は少し泣いた

真っ白な現実は
まるで白いペンキで
僕の絵を流してく

何にもない場所は
本当に何にもなくて
僕はどうすればいい?
何でもない朝は
きっと思ったより特別で
遠い日の「いつか」に
失ってしまった もう手は届かないんだ
ここから 僕は動けない


それでも僕は何かを描く
世界に何もなくても
僕は確かにいるから
僕にはこの手があるから


何にもない世界は
きっと瓦礫で埋まってく
そこに新たな水平線
何でもない朝に
見えた景色はきっと
遠い日の「いつか」より
きっと遠くが見渡せて
ここから 僕はここから

何もない世界でも
僕は何かを見つめてる
だから今日も僕は
何かを描くんだ
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2 Comments

yumemigati3yumemigati3
2016/11/13
はじめまして。実はいつも拝見していました(笑)。

毎回、実に哲学的で深く掘り下げた作品が多い中でも、
前向きな決意に満ちたメッセージのこの作品は、とてもステキですね。
ryo_poeryo_poe
2016/11/13
yumemigati3さん、コメントありがとうございます!そしていつも見てくださってありがとうございます!
私はあんまり明るい詞は書かないのですが、そう言って頂けると本当に嬉しいです。
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