さようなら。
きみが手を振った
ぼくはその行方を探した
あの日はやけに静かで
世界が終わった後みたいだった
春も夏も秋も冬も終わって
新しい何かが芽吹き また終わる
死んだ鼓膜が震えたのは
懐かしい声がしたから
夢ならもう忘れるよ
そこにきみはいないんだろう
閉じた瞼の隙間から
きみが顔を覗かせていた
ぼくに手を振っていたんだ
あぁ
グッバイ
それはグッバイを示していた
グッバイ
それはグッバイとよく似ていた
グッバイ
ぼくはグッバイの意味を知らない
グッバイ
ぼくはそんなの知りたくもないや
3 Comments
2016/11/12
主人公が好きな人といる事の出来ない寂しさと哀しさがひしひしと伝わってくる作品だし、表現が豊かなので本当に流石だなと思いました!
2016/11/12
コメントありがとうございます。
切ない感じの詩が好きなのでそう思っていただいて嬉しいです。
また頑張ります!
2016/11/13
goodありがとうございます!
嬉しいです。