ふたりの距離は近くて遠い
見つめ合う目と目 さわれない手と手
ふたりの歩幅は揃うことなく
離れていく距離を必死で追いかけた
それならせめてと
合わせた足跡を
きみは気づいていますか
ありきたりな言葉で埋めた時間と
ふたりの関係は比例していくのか
なんで どうして それだけじゃ
少し大きなあなたの足跡を
埋めたことにはならないんだろう
ふたりの気持ちはどこへ向かうの
知らない点と線 結ばれていく
蝶々が咲いても
両端を引っ張れば
いずれは解けてしまうのに
ありきたりな言葉で繕った関係
最近ほつれて よくひっかかる言葉
なんで どうして それだけで
あんなに小さかった綻びが
いつの間にかこんなにも大きくなって
ありきたりな話ではあるけれど
そんな簡単なものじゃないんだよ
ありきたりな言葉で繋いだ関係
愛してるだとか好きだよの延長線上で
なんで どうして それだけが
ひとり歩きして収拾もつかない
いつの間にか今日も探してた言葉
2 Comments
2016/10/24
この部分、すごい好きです。ミズさんの表現の柔らかさを感じる作品だと思います。
2016/10/24
コメントと評価ありがとうございます!
気に入っていただける部分があって良かったです。
亜依瑠さんの書かれる詩もとても柔らかいと言いますか、優しい感じがして好きですよ。良いと思います(^ ^)