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ある日言われた
どうしてお前なんかと
夏のうるさい昼だった
ああ、セミの声がいやに耳につく
最初は全部お前が悪いと思ってた
辛くさせたのはお前だろ
こうさせたのはお前だろ
そうやってお前のせいにしてたんだ
でもいつかはやめなきゃな
2度目は全部君が悪いと思ってた
欲が溢れたのは君だろう
先に手を出したのは君だろう
そうやって君のせいにしてたんだ
ああまた次もあるのかなあ
繰り返すとなんだか慣れてきた
言わなければいいんじゃない
バレなければいいんじゃない
そうやって僕は落ちていく
僕は絶対悪くない
最初は全部お前が悪いと思ってた
先にやったのはお前でしょ
これはただの仕返しでしょ
こうして私は落ちていた
私は絶対悪くない
2度目はあなたが悪いと思ってた
押し倒したのはあなたでしょ
悦ばせたのは私かな
そうやってあなたのせいにしてたんだ
ああなんだかとっても醜いわ
繰り返す度に怖くなってきた
お前と元に戻りたい
あなたとはもう離れたい
何でこうなったんだろう
ああ、私たちの思い出が崩れてく
そして言われた
もう付き合えない
秋の静かな夜だった
ああ、スズムシの声だけが響いてる
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