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ひとみを閉じて開く アルバムは心のなか
無邪気に笑う二人 子供のころの君と僕。
小さなお口でふー 膨らました赤い風船
“がんばれ もっと大っきく” 昨日のように聞こえる
あれから季節をなんども繰り返し
いま未来の扉(ドア)のまえ
君は海原を越えた 場所にある夢へ ノック
別れのすぐそばで桜 しみずヶ丘の風に揺れて
黄昏に染まりゆく 二人の肩にそっと
どうして滲んでゆくのかな
ちゃんと君のこと 見たいのに...
流行りの映画とか いろいろ観てお気に入りの
言葉 掛けてきたけど 今日は違うのを掛けよう。
フリカケより味がある とっておきの僕のジョーク
君を笑顔にするため それとも僕がなるため?...
両眼の奥から良く見つめちゃって
瞼でシャッターを切る
君はブランコに揺れて 淡い日々のエピソード
いつまでも話しているよ 未来と想い出のこの狭間で
明日の午後の予定に 僕も触れずにいるけど
旅立つ君のずっと味方
声に成らないけど 許してね...
空港のロビーの隅で 重なる声とぬくもり
アナウンスの響きに 君の唇が離れ
ゲート向こうへ ゆっくり遠く 遠くへ
サヨナラじゃないよね...
ひろすぎる空に赤い 風船が飛んでゆくよ
あの日の僕らと同じような 背丈の子供 泣いている
夕焼けに染まりゆく しみずヶ丘の影法師
ひとり残された五時半
茜のブランコに 腰をかけた
もう一度ひとみを閉じて そっと開いたアルバム
すべての君が僕を見て 優しい顔で笑っている
大きくブランコ揺らし 曲線 描いて着地
決めたら明日に行けそうだ
だけどもう少し このままで...
2 Comments
2016/03/19
2016/03/23
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いつもコメントをくださり
本当にありがとうございます!
あ、いつも読んでますよ〜☆