実際にあったお話 幼少期に虐待された少女ジニーは言葉を知らなかった そんなジニーを助けにきた男性目線で書いています
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■C
怖かったろう
声無き少女ジニー
その油にくすんだ髪を
わたしに触らせてくれないか
■A
おなかがすいているだろう？
君は何を食べていたんだい？
唇の上に散らかっている
それはいつのパンだろう
■B
薄汚れた肌を
まるで隠さない色褪せた服
本当はボタンがあったんだね
ああジニー
■S
色を宿さぬその瞳も
声を知らない喉も
君にとってはあたりまえの
「自分」であるのだろう
わたしが思う苦しみなんて
きっと自身（どこ）にもないんだ
何も知らない哀れなジニー
■A
ここには音がなかった
光さえも見当たらない
閉ざされた部屋でただ静寂が
針のように降り注ぐ
■B+
動くこともできず
わたしは耐えることもできなかった
君を救い出したいのに
涙が――――
■S
あまりに細いその四肢でも
言葉知らぬままでも
それでもこうして生きているのだから
光を浴びようか
いつか君が話せたならば
その肌に似合う服をプレゼントしよう
だから ジニー
この手を 取っておくれ
.
■C
怖かったろう
声無き少女ジニー
その油にくすんだ髪を
わたしに触らせてくれないか
■A
おなかがすいているだろう？
君は何を食べていたんだい？
唇の上に散らかっている
それはいつのパンだろう
■B
薄汚れた肌を
まるで隠さない色褪せた服
本当はボタンがあったんだね
ああジニー
■S
色を宿さぬその瞳も
声を知らない喉も
君にとってはあたりまえの
「自分」であるのだろう
わたしが思う苦しみなんて
きっと自身（どこ）にもないんだ
何も知らない哀れなジニー
■A
ここには音がなかった
光さえも見当たらない
閉ざされた部屋でただ静寂が
針のように降り注ぐ
■B+
動くこともできず
わたしは耐えることもできなかった
君を救い出したいのに
涙が――――
■S
あまりに細いその四肢でも
言葉知らぬままでも
それでもこうして生きているのだから
光を浴びようか
いつか君が話せたならば
その肌に似合う服をプレゼントしよう
だから ジニー
この手を 取っておくれ
.
10 Comments
2010/07/03
もちろん良い意味で。
視点もしっかりしていて、なおかつ斬新ですね。
助けにきた男の悲しげにジニーを見つめる顔がすっと浮かんできました。
なんかどっかの童話にこんなストーリーがありそうです。
と思ったら実話なんですね。
Google先生に聞いても曖昧な答えしか返ってこなかったので、できたら元ネタが載っているサイト等教えていただければ幸いです。
2010/07/04
Delete
このお話は、心理学の授業のときにチラッときいただけなので
詳細の載っているサイト等は申し訳ありませんが判りません ；
心理学の先生が、実際にアメリカで起こった虐待のお話だと言っておりました
先生から聞いた話だと、
言葉を覚える幼少期から部屋に閉じ込められ
聴く物音は父親が怒鳴る声と物が落ちる音、風の音、雨の音諸々だったそうです。
なのでジニーは言葉を知らぬまま成長し（食べ物はパン（ミルクに浸した）とミルクを母親が与えていたそうです）
そして噛むことすらもままならない状態で見つかって保護されたとききました。
保護されてからはいくつか言葉も覚えたそうですが、やはり成長が遅れているため
同じ年代のコとは話があまりできなかったようです。
と、わたしが聴いたのはここまでです。
曖昧で申し訳ありません ；
2010/07/05
乎々さんらしい作風ですね。
Ｃメロから入る辺りがもう乎々さんです。（謎）
Ａメロの、「唇の上に散らかっている」の表現が気に入りました＾＾
2010/07/09
Delete
あ、わたし色はCメロからですかｗ
わたしも「唇～」の表現割りと気に入っていたので嬉しいです
コメントありがとでした！
2010/07/09
「自分」であるのだろう
こういう言葉が大好物なつっきーが通りますよっと
そういえば、こんなもの見つけたのだけど同じなのかな？
ttp://golf.cs.inf.shizuoka.ac.jp/~takeuchi/cog-sci/Jenny.html
一応ｈは消しておくけど
このサイトではジェニーとの表記だったけど、ジニーもジェニーも地域差みたいなもんだろう
幼少期の体験が人生を左右させる話はよく聞くものだし
今、親が家庭保育の仕事だから幼児と関わる機会も増えた
だからこそっていうと、少々卑屈なんだけど
本当の意味で心を揺らす作品だなぁと
というか、上記のサイトを読んでから
改めて作品を読み直すと、更に現実味が増して、鳥肌たったよ
ある意味メッセージ性が高すぎるよ
んでもって、ここさんの独特の表現にマッチしてる
俺自身何がいいたいのかわからないけど
なんか、こんなコメントなわけです
でわ
2010/07/09
Delete
すごいすごい！
詳細の載ってるｻｲﾄがあったなんて
教えてくれてありがとう！
しかし名前を間違えるとか
やってはならない間違いです←
でもジニー・・ああなんかショックだｗ
是非曲も聴いて貰えると嬉しいんだけど
どうやったら聴いて貰えるのか判らないなぁ
歌詞やテーマからは想像できないかもしれないくらい
割りとさわやかな曲調に仕上がってるから
一緒に聴くとね、なんか ジニーや虐待を受けている子供たちに希望が持てるような
未来があるような、そんな歌詞になるの
だからまた違う視点で見れると思う
コメントとgoodありがとね
心揺らす作品だなんて嬉しい限りです←
2010/07/14
『ジニー』の姿や、『わたし』の想いが浮かんできて凄い描写力だなあと感動しました！
今まで自分の知らなかった世界を実感して、ただ僕たちが自分でも気が付けないような幸せに浸っている間に、こんなにも酷い目に遭っている子がいる…。世界を知らなさすぎた哀しみや、真に痛みを知ることは出来ない哀しみ等の涙なのかな…と考えたり
『ジニー』のいう言葉にならない声は何といいたかったんだろう…とか色々考えさせられました！
Aメロの表現が特に好きです＾＾。
2010/07/16
Delete
あ・・言われてみればあんまりないかもしれない←
「わたし」は、
「ジニー」が幸せを知らないこと
それすらもわかっていないこと
「悲しみ」や「苦しみ」というものが判らず
ただ静寂の中でずっと独りだったこと
自分の肌の本当の色を知らないこと
言葉を知らないこと
声を知らないこと
助けを知らないこと
それらがわかってしまう自分に泣いてしまっているのです
そしてなぜ「わたし」が泣いているのか判らないジニーが
きょとんとしてる感じですね（想像という名の妄ｓ（ｒｙ
2010/10/01
私は「mama」という幼児虐待の詞を２つ（同じような詞２つ）
投稿しています。
この詞を読んで、自分の書いた詞が恥ずかしくなりました。
甘かった…わかったようなことを書いて、全然わかっていなかった。
勉強になりました。ありがとうございました。
2010/10/03
Delete
はじめまして、今晩和
mama、拝見いたしました。
この「ジニー」は
実際にあったこと、というだけで
ジニーがどんな風に思っていたか、助けた人はどんな風に見ていたのかなんて
正直わからないのです。
だからこの詞は「正当化」や「エゴ」でもあり、
もしかしたら「真実」でもあるのかもしれないのです。
わたしだって、わかったようなフリをして書いているだけなのですよ。
結局のところ、どう感じるかなんて虐待をされた人にしかわかりません。
だから、
恥ずかしいだなんて思わないでください。
人間みんな違うのですから、
みんながみんな「ジニー」のようではないのですよ。
でも、勉強になったと言ってもらえてうれしいです。
ありがとうございました。
あと、泣いてくださってありがとうございます。
でも彼女には
あなたが何故泣いているのかなんて、きっとわからないままなのでしょうね。