嫌いな人と話しながら、
食事が冷めるのを待っていた。
2度も連絡を絶ったあの子は
今はもう夜になって違う顔をしている。
太陽が昇ったら全て元どおり。
同じ部屋で朝を迎えて
家具の軋みが気にならなくなる。
ポスターは言う。
「東京に行け」と。
雪の降る街、浮き沈む秋。
それを見る日々、浮き沈む君。
恐竜の声に驚いて忘れてしまった時間を
粘膜の擦れる音で思い出すから、
君は当たり前みたいに素肌で眠る。
太陽が昇ったら全て元どおり。
同じ部屋で朝を迎えて
家具の軋みが気にならなくなる。
楽隊は姿を隠して次の曲を始める。
冷蔵庫に貼った手紙に
書き残した言葉を誰にも聞かれないように
そっと呟いた。
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2015/11/08